ユーザーインタビュー! 〜装具ライフを支えるデジタル装具手帳〜

ユーザーインタビュー! 〜装具ライフを支えるデジタル装具手帳〜

脳出血での入院をきっかけに、装具を使いながらリハビリに励んでいる尾崎さん。 デジタル装具手帳アプリを活用し、リハビリがない日でも毎日歩行チェックを続けています。今回は、装具を使い始めたきっかけや、アプリによって変わった意識についてお話を伺いました。 

自己紹介・背景 

――まずは簡単に自己紹介と、装具を使い始めたきっかけについて教えていただけますか?

尾崎:はい、尾崎と申します。2023年11月15日に脳出血を起こして、約半年間、脳外科に入院してリハビリを続けてきました。退院するときに、歩くためには装具が必要ってことで、そこから装具を使い始めました。

――11月15日って、すごくはっきり覚えていらっしゃるのですね

尾崎:そうなの。実はその翌日、さだまさしさんのライブに行く予定だったんです。だから、この日は絶対に忘れられません(笑)。 

――それは絶対に忘れられませんね(笑)装具は普段どのようなタイミングで使用していますか? 

尾崎: 朝起きたらすぐに装具をつけて、そのままずっと1日中使っています。寝る時は外しますが、夜中にトイレに行くときは毎回つけて行きます。やっぱり起きた直後はふらつくので、すぐに装具をつける習慣になっていますね。 

装具との暮らし 

――装具を使っていて困ることや、不安に思うことはありますか?

夜中のトイレですね。暗い中で装具を探すのが大変で、見つからなかったらどうしよう…って不安になります。だから小さな電気をつけて準備してから行くようにしています。 外出時も、慣れない道やデコボコ道はやっぱり怖いですね。でも最近は、札幌駅から映画館まで歩いたり、中島みゆき展にも行きました。ゆっくりなら長時間でも歩けるんです。

――すごくアクティブですね!ちなみにアプリを使う前は装具の修理やメンテナンスはされていたのですか? 

尾崎: 実は、全くメンテナンスしていなかったです(笑)。 
不具合があっても「まあ、こんなもんか」って気にせず放っておいて…。 私、そういうところがあるんですよね。一瞬は気になっても、「まあ歩けてるし、大丈夫か」って思っちゃうんです。実際、大幅に壊れることもなかったので、そのまま使い続けてました。今は、気になることがあれば先生に相談して、その都度歩行データとか装具詳細とかを見てもらっています。

デジタル装具手帳を使ってみて 

――最初の印象ってどうでした? 

尾崎: 最初はログインも難しくて(笑)。もともと、アナログな歩数計は使っていましたけど、アプリで装具や歩行の管理なんて考えたこともなかったです。 

――それでも、今ではほとんど毎日アプリを使っていらっしゃいますよね!デジタル装具手帳の機能の中だと、特によく使っているものはやっぱり歩行チェック機能ですか?

尾崎: そうですね。歩行チェック機能は歩数だけじゃなくて、歩幅や歩行時間も記録されるので、リハビリの先生に見てもらったり、自分でも振り返ったりしています。  

それと、前に「転倒しちゃったんだよね」と先生に話したことがあって、そのときに先生が歩行記録を見ながら「じゃあ、転倒する前の数値に戻すのを目標にしよう」と言ってくれたんです。外に出るのも怖かった時期だったんですが、記録が残っていたからこそ、そう言ってもらえたし、自分でも目標を持ってリハビリに取り組めました。

気に入っている点・改善してほしい点 

――このアプリの「ここがいい!」と思うところはどこですか? 

尾崎: やっぱり歩数がしっかり記録できることです。歩幅や歩行速度もわかるから、「今日はちょっと足りなかったな」とか、自分でも意識するようになりました。 

――数値が細かく出るとそれが目標にもなって良いですよね!逆に改善してほしい点はありますか? 

尾崎: 特にありません。今のままで大満足しています! 

最後に

――まだデジタル装具手帳アプリを使っていない方へメッセージをお願いします

尾崎: 自分の歩行の変化がよくわかって、リハビリにもすごく役立っています。まだ使ってない方はぜひ試してみてください! 

毎日歩行記録を続けることで、小さな変化に気づきやすくなり、リハビリの目標も明確になった尾崎さん。
今では順調に歩けるようになり、安心して前に進めているそうです。
これからもっと多くの方や病院でも、デジタル装具手帳アプリが広まり、誰かの「もう一歩」を支える力になっていくことを願っています。

デジタル装具手帳ユーザーの尾崎さん、
訪問看護リハビリステーション白ゆり北30条の理学療法士 萩澤氏、インタビューにご協力いただきありがとうございました。